新しくマントル細胞リンパ腫と診断された患者を対象に、抗CD20モノクローナル抗体製剤リツキシマブとhyper-CVAD療法(シクロホスファミド/ビンクリスチン/ドキソルビシン/デキサメタゾン)、メトトレキサート/シタラビン療法の交替療法が高い効果を持つことが多施設フェーズII臨床試験の結果、明らかとなった。ただし、血液学的な副作用が強く、再発が起こりやすい問題点も明らかとなった。結果は12月8日から11日にアトランタで開催された米国血液学会で、米Oregon Health and Science大学のElliot M.Epner氏が発表した。

 フェーズII臨床試験は22施設で行なわれ、49人が投与対象として登録された。リツキシマブとhyper-CVAD療法と、リツキシマブと高用量メトトレキサート/シタラビン療法を21日おきに繰り返して行い、全体で8サイクルの治療が行なわれた。プロトコールからの離脱は治療の終了によるものが51%にあたる22人で、毒性によるものが42%にあたる18人だった。治療関連死と思われる例が1例あり、大腸炎によるものだった。

 奏効率の決定が可能だった37人のうち、完全寛解が40%にあたる16人、未確認完全寛解が18%にあたる7人、部分寛解が30%にあたる12人で、完全寛解率は以前に米Texas大学MD Anderson Cancer Centerによって報告された数字の87%よりは低いものの58%という高い数字となった。観察期間中央値は1.6年で、全奏効率は88%(95%信頼区間 73-96%)、49人中13人が病状が進行し、9人が死亡した。1年無増悪生存率は89%(95%信頼区間 80-98%)、2年無増悪生存率は63%(95%信頼区間 46-82%)で、1年全生存率は91%(95%信頼区間 73-96%)となった。

 副作用は血液学的な強い副作用が多く観察された。評価可能だった47人中、グレード4の白血球減少が83%にあたる39人で、好中球減少/顆粒球減少が74%にあたる35人で、血小板減少が68%にあたる32人で認められた。