肝切除手術の際に、コンピュータ断層撮影情報から動脈、門脈、静脈の血管を描き出して肝切除のシミュレーションができるナビゲーションシステムが先進医療に認められた。12月6日に開催された第25回先進医療専門家会議で了承された。

 適応症は、原発性肝癌、肝内胆管癌、転移性肝癌、生体肝移植ドナー。ナビゲーションシステムは、CT画像情報を元にソフトウエアを使って動脈、門脈、静脈の血管を描き出して3次元画像化する。この3次元画像を使えば、各血管の支配領域の該当肝容量を計算し、切除肝容量や残存肝容量を推定できる。これによって最も安全な術式を選択する際の助けとするものだ。

 この技術の実施責任医師と医療機関の要件としては、診療科は外科、資格は消化器外科専門医、経験年数は10年以上、経験年数は1年以上、術者として1例以上、肝切除経験が必要だ。また、常勤医師数2名以上、常勤麻酔科医1名以上、臨床工学技士必要、20床以上などとなっている。

 先進医療に係る経費は1回4万4000円。ただし、会議では、対象を肝葉切除以上という条件にする必要があるのではないかという意見が出たため、正式な通知がされるまでに条件について検討される計画だ。