メディネットは、12月5日、東京大学医学部付属病院と共同で、膵癌を対象とした臨床研究を開始したと発表した。膵頭部癌治癒切除後の補助療法として、ゲムシタビンとガンマ・デルタT細胞療法を併用した場合の安全性と有効性を評価するものだ。

 2つの治療法を組み合わせることで、局所再発と血行性転移を制御する新たな治療法になると期待している。同社によれば、ゲムシタビンは、殺細胞活性を持つと同時に、癌細胞の表面にガンマ・デルタT細胞が認識するストレスたんぱく質(MIC A/Bなど)を発現させてガンマ・デルタT細胞による腫瘍の認識と抗腫瘍活性を増強させる機序があると考えられるという。今回の臨床研究では、30例を対象に行う計画だ。

 ガンマ・デルタT細胞療法は、末梢血液中に含まれるガンマ・デルタT細胞を、アミノビスフォスフォネート製剤とIL-2を使って選択的に活性化、増殖させて患者自身の体内に戻す治療法だ。

 ガンマ・デルタT細胞療法を使った臨床研究については、日赤医療センターと多発性骨髄腫、東京大学と非小細胞肺癌、骨転移、転移性肺癌について研究が進められている。メディネットは、有効な治療法が確立されていない癌種を対象に、ガンマ・デルタT細胞療法を使った治療法の確立を目指している。