米Wyeth Pharmaceuticalas社は11月26日、同社のmTOR(mammalian target of rapamycin)キナーゼ阻害剤テムシロリムス(商品名「TORISEL」)が進行腎細胞癌患者のファーストラインの治療薬として欧州委員会から承認を獲得したと発表した。mTORキナーゼは、細胞の増殖、成長、生存に重要な役割を果たしている酵素。テムシロリムスは米国で2007年5月に腎細胞癌治療薬として認可されており、わが国では申請中の段階にある。

 テムシロリムスは腎細胞癌を対象にしたフェーズIII臨床試験でインターフェロン-αと比べて49%全生存期間を延長できたことが示されている(テムシロリムスが10.9カ月、インターフェロンαが7.3カ月)。また、無増悪生存期間もテムシロリムス群が5.6カ月だったのに対してインターフェロンα群は3.2カ月だった。テムシロリムスとインターフェロンαの併用は、インターフェロン単独投与群に比べて全生存期間の有意な延長は示さなかった。