米Genentech社は、血管新生阻害薬のアバスチン(一般名:ベバシズマブ)が、再発の多型性神経膠芽腫の治療薬となる可能性を示した。今回の研究は、米California州立大学Los Angeles校のTimothy Cloughesy氏が取りまとめたもの。詳細は、Annual Scientific meeting of the Society for Neuro-Oncologyで発表された。

 臨床試験では、再発性の多型性神経膠芽腫患者を、アバスチンの単独投与群とアバスチンと抗癌剤(イリノテカン)併用群に分け、6カ月の間に腫瘍の増大を認めなかった割合(6カ月間無増悪生存期間)を比較した。

 その結果、アバスチン単独群では36%(85人中31人)、併用群では51%(82人中42人)が6カ月間、腫瘍の増大を認めなかった。Cloughesy氏によると、「多型性神経膠芽腫は悪性度の高い脳腫瘍であり、これまでの発表では6カ月間無増悪生存率は15%程度と言われていた」という。

 すなわち、アバスチンは、再発性の多型性神経膠芽腫の画期的な治療薬となる可能性が示された訳だ。

 「今回の結果は、我々の予想を超えるものであった。再発性多型性神経膠芽腫に対する有効な治療法が確立していない現状からも、今回のデータを基に、米国食品医薬品局(FDA)と次のステップを相談したい」と、Genentech社の上級副社長のHal Barron氏は語っている。