イマチニブ抵抗性の慢性骨髄性白血病を対象に、現在販売認可が待たれているダサチニブ(米国での販売名「Sprycel」)では、肺への副作用が生じやすいことがこのほど確認された。副作用が出た段階で投与を一時中止し、再度、低容量から投与を再開することで、副作用の再現なく投与を継続できることも確認された。

 これは、フランスDenis Diderot-Paris大学のAnne Bergeron氏らの研究成果。Respiratory and Critical Care Medicine誌の10月15日号に掲載された。

 同氏らは、イマチニブ抵抗性を示す慢性骨髄性白血病患者40人を対象に、ダサチニブ(70mgを1日に2回)投与した。その結果、9人(22.5%)が、呼吸困難や咳、胸部の痛みを訴えたという。また、9人中6人には胸水がみられ、7人が肺の実質に異常が確認された。そこで、ダサチニブ投与を中断したところ肺の異常は改善したという。

 肺の異常が改善した患者4人に対して、再度、ダサチニブの投与を低容量(40mgを1日2回)から再開したところ、3人において、再度の副作用は見られず投与を継続できた。

 同氏らは、ダサチニブの投与時には、肺機能について十分な注意を払う必要があり、何らかの症状が見られた場合には投与を一時中断し、症状が改善した後に低容量から投与を再開するべきとしている。