再発非小細胞肺癌のセカンドライン治療として、ゲムシタビンとテガフール・ウラシル配合剤(UFT)の併用療法で抗腫瘍効果が認められ、疼痛などのQOLの軽減に有用であることがフェーズII臨床試験で明らかになった。新潟大学医歯学総合病院第二内科の伊藤竜氏らの研究グループが、第48回日本肺癌学会総会のポスターセッションで発表した。

 試験では、再発あるいは治療抵抗性の非小細胞肺癌を対象に、3週間おきに、UFT 400mg/m2を1日目から14日目まで内服し、ゲムシタビンは900mg/m2を8日目と15日目に静注した。35人の患者が登録され、うち腺癌が22人、扁平上皮癌が11人、大細胞癌が1人、未分化癌が1人だった。

 投与は平均2.8コースで、2コース以上の投与ができた患者が80%を占めた。主要エンドポイントである抗腫瘍効果は、部分奏効(PR)が7人、安定状態(SD)は14人で見られ、奏効率は20%だった。研究グループはセカンドライン治療としては「決して低くない奏効率」としている。奏効期間中央値は7.6カ月だった。観察期間中央値は13.3カ月で、副次エンドポイントの生存期間には達していない。

 グレード3以上の血液毒性は、白血球減少が10人、好中球減少が14人、貧血が5人、非血液毒性ではグレード3以上の下痢が3人、発熱性好中球減少が2人に見られた。またQOLをEORTC QLQ-30およびQLQ-LC13を使って評価したところ、治療後には痛みや不眠、経済的困難の項目で改善が見られたが、末梢神経障害では増悪が認められたという。

 再発非小細胞肺癌に対するセカンドライン治療では、ドセタキセルの単独投与が多く用いられているが、ドセタキセルあるいはその他薬剤による併用療法の臨床試験がいくつも進められている。研究グループは、「今後、ゲムシタビンとS-1の併用療法なども検討していきたい」と話した。