米国血液学会議 (ASH) と米国臨床腫瘍学会(ASCO)は、エリスロポエチン製剤(ESAs)に関する共同のガイドラインを更新し、このたび発表した。エリスロポエチン製剤は、米国では化学療法に伴う貧血の治療薬としても使用されている。

 エリスロポエチン製剤については、投与された患者の一部で脳卒中や心臓発作が報告されたことから、今年3月、米食品医薬品局(FDA)が、該当する薬剤であるdarbepoetin alfa (商品名Aranesp) と epoetin alfa (商品名Epogen、Procrit)の添付文書に警告を追加している。

 エリスロポエチン製剤に関するこのガイドラインは2002年に発表され、今回の最新版には約60の無作為化臨床試験をメタ分析し評価した結果が盛り込まれた。

 例えば、darbepoetin alfaとepoetin alfaは同程度に安全であり有効であること、化学療法により貧血を生じ、ヘモグロビンが10g/dL以下になった患者には、治療の選択肢としてエリスロポエチン製剤が推奨されることを確認している。

 その一方で、薬剤に反応しない場合は、エリスロポエチン製剤を6〜8週をこえて継続しないこと、さらに化学療法を受けていない患者では、最近の研究で血栓塞栓リスクの増加や生存率の低下が報告されていることから、使用においては十分な注意が必要であることを強調した。