ヤクルト本社は、6月25日、ドイツGPC Biotech社から泌尿器系の癌に対する効果が期待されている経口白金系抗癌剤サトラプラチンの日本における独占的販売権を獲得したと発表した。

 サトラプラチンは、前化学療法が無効となったホルモン療法抵抗性の前立腺癌患者の治療薬として、GPC Biotech社が2007年2月15日に米国食品医薬品局(FDA)に承認申請し、優先審査品目として審査が進行中で、2007年7月24日のFDAの抗癌剤諮問委員会で審議される予定になっている。

 ヤクルト専務取締役・医薬品本部長横倉輝男氏は「GPC Biotech社が実施したサトラプラチンのSPARC試験でのホルモン療法抵抗性前立腺癌のセカンドライン治療におけるフェーズIII臨床試験データを生かし、当社は、日本における本薬剤の開発、承認申請ならびに市場導入が速やかに進められることを楽しみにしている」とのコメントを発表している。

 SPARC試験は欧米の承認申請用に行われたフェーズIII臨床試験で、950人の前化学療法に無効となったホルモン療法抵抗性の前立腺癌患者を対象に、サトラプラチンとプレドニゾンの併用療法とプレドニゾン単独療法(偽薬を併用)との比較を行なったもの。この試験で無増悪生存期間と前立腺特異抗原(PSA) 低下効果において対照群に比し有意な改善データが得られている。