米国Wyeth Pharmaceuticals社は、2007年5月30日、米国食品医薬品局(FDA)から、進行性腎細胞癌の適応でtemsirolimus(商品名「TORISEL」)の認可を得たと発表した。Wyeth社は、2007年7月には「TORISEL」を発売する計画だ。

 temsirolimusは、新しい作用機序の抗癌剤であるmTOR阻害剤。mTORは、細胞の分裂や成長、生存における調節因子として働くセリン・スレオニンキナーゼと呼ばれるたんぱく質だ。temsirolimusは、比較対照薬としてのインターフェロンαに対し、全生存率の中央値が延長することが示されている。

 腎細胞癌は、腎癌の85%を占め、American Cancer Societyによれば、年間5万1190人が新たに腎癌と診断され、そのうち40%は最初の時点で進行性と診断される。

 国内では、ワイスが開発を進めており、現在、フェーズI臨床試験が終了し、フェーズII臨床試験開始に向け検討している段階。同社によれば、2007年度第2四半期に腎細胞癌を対象として申請を予定している。