湘南鎌倉総合病院オンコロジーセンターで開催されているCancer Board。湘南鎌倉がんセンターにも引き継がれることになる。

 予定しているがんセンターの規模は200床ほど。各がん種の専門的な治療を行えるように、消化器センター、女性腫瘍センターなどのセンター方式を採用する。がん診療とともに、現在湘南鎌倉総合病院の稼ぎ頭の1つである健診センターをも併設する。立ち上げ早々のがんセンターには収益の面での不安定さも懸念されるが、その支えになることを期待されているのが健診センターというわけだ。

 徳洲会のモットーは、「来る患者は断らない」ということだが、太田氏も「絶対に患者を断らないがんセンターを目指す」と胸を張る。

 太田氏は「このがんセンターは絶対に成功する」と語る。その自信の根拠になっているのが、同病院の総合病院としての地力だという。「(湘南鎌倉総合病院には)心臓センター、脳卒中センター、血液浄化センターなどの診療科が活動している。こうした科との連携しやすいところがこの病院の魅力の1つ」と語る。

まだ準備室だが2年後にはセンターになる。

鎌倉にも多い進行がん患者
 現在、患者の遺伝的なバックグラウンドを手掛かりに、新しい治療法を開発する、患者一人ひとりのがんに標的を合わせた個別化医療を実現する動きが急ピッチで進んでいる。一般的に、手術による切除標本は遺伝子活性化ルートを研究する材料になるのに、十分な検討が行われていない。徳洲会グループは、現Chicago大学教授の中村祐輔氏とともに患者のがん組織の遺伝子解析(SNPプロジェクト)を続けてきた実績がある。こうした患者から分離した組織の管理とデータベース化の作業を、がんセンターが進めるという。

 湘南鎌倉にがんセンターが必要だと、太田氏。

 「4月に赴任して分かったことがある」と同氏は言う。それは、「多くの進行がん患者が鎌倉市にいること」だ。立地条件に手ごたえを感じているということのようだ。