3月23日 22:19
東北大から受け入れの申し出、紹介状作成に追われる

 内科患者の入院は日々増え続け、ここ4日間で呼吸器内科の入院は20人前後。正直なところ、患者の病態把握も限界に近づきつつあります。ほとんどの患者さんがCOPDなどの基礎疾患を持ち、肺炎などを併発して入院してきます。避難所暮らしのダメージが蓄積しているのでしょう。入院する患者の重症度は日増しに高まってきている印象です。

 たくさんの患者が入院してくる一方、本日、東北大学から合計100人の患者を受け入れるとの申し入れがあり、呼吸器内科からは8人(病院合計では40人程度)の転院をお願いすることになりました。今日の日中は、救急外来から合計4人の入院を受け入れる傍ら、午前中は患者さん、および電話のつながっていない家族に何とか連絡をつけて転院をお願いし、午後は転院の紹介状作成に追われました。

 院外の避難所は今日も全国からの派遣チームにほとんどをお願いしています。東北大をはじめ、全国の先生方の力を借りて、なんとかスタッフも体調を崩さずにやっています。実は看護師の半数近くは津波で家を流されたり、家族が行方不明になっており、肉体的にも精神的にも厳しい状態での連続勤務を強いられています。過酷な勤務が続くスタッフの精神的ケアも、今後重要になってくると思われます。


3月24日18:55
インフルエンザが急速な広がり

 今日は、昨日決まった東北大学への患者の転院が前7時過ぎから順次行われ、看護師を中心として、スタッフは転院の手続きに追われました。

 避難所を回っている当院医師と災害派遣チームによると、やはりインフルエンザが流行し始めています。一昨日インフルエンザの発生を1人認め、昨日は4人、本日までで累計20人となり、急速な広がりを見せています。1人は重症化して二次感染を併発し、本日、呼吸器内科にも入院して来ました。

 マスクなどは比較的十分、避難所に配布されているとのことですが、通常の肺炎などに加え、爆発的に感染していくインフルエンザの感染コントロールが急務となりつつあり、東北大学などから感染症医が現地入りしています。

 昨日は大量の紹介状の準備が遅くまでかかりました。その疲れが抜けず、自分もさすがにダメージが蓄積してきたなぁという印象です。私は現在、医局の一角の畳のスペースに布団を敷いて寝ています。東北大学からの応援の先生は、やはりその畳のスペースに寝ていたり、透析室に布団や寝袋を持ち込んで寝ていたり、部長クラスの先生の部屋で寝ていたり…という状況です。

 詳しくは聞いていないのですが、全国からの災害派遣チームの先生方は、岩手県の一関や千厩(せんまや)といった、気仙沼と国道でつながった町の旅館で寝泊りされているようです。応援に来てもらっている先生方にも、大変なご苦労をいただいています。

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