一般診療の再開に向け問題が山積
 ここからは医師会幹部のJ先生にお願いです。

 来週あたりから、可能な医師はなるべく診療開始し、軽傷、慢性患者を引き受けようということになっています。現状では、保険証なしでも、姓名を聞き取り、自己負担額ゼロということで治療しています。特例として、後ほど保障されるだろうと思っています。

 ところで、一般診療を再開した場合、(現在はすべて臨時の1枚カルテでやっていますが)可能な場合は保険で診療を行うのでしょうか?前述の特例と一般の保険診療の混在は可能でしょうか?多くの先生方に聞かれるのですが答えられません。

 院外薬局も同じく無償で処方しています。院外薬局の利益は薬価差益だけなので、技術料を手厚くするなどの配慮が必要です。また、院外薬局が診療所に隣接している場合には、薬局職員が診療所に出向いて一緒に処方することも認めてもらいたいと思います(もう実際にそのように動いており、まさか後でペナルティなどが発生することはないと思いますが)。

 また、今後の医療提供体制をどうするか、今から展望を示しておかないと人的資源の流出につながり、医療インフラの復興にあたって著しく障害になります。

 例えば、東松島市鳴瀬地区のK先生(内科)の診療所は津波で流出、隣接する東松島市野蒜(のびる)のL診療所の先生も死亡しています。それでもK先生はこの地区での診療継続を決意しています。このような医師を失わないためにも、例えば、公設の診療所を速やかに作り、運営を地元の医師に託すなどの措置(予定を示すだけでも)を講じてもらえるよう、行政の関係部署に伝えてください。

 また、石巻市民病院が使用不能になっていますが、マンパワーはほとんど無傷です。市職員ということで市にコントロールされているのでしょうか。広域に有効活用してもらいたいのです。そのあたりのプッシュも可能でしたらお願いします。

 とにかくネットが使えるようになったので、桃生(ものう)郡に関する情報はとりあえず私に伝わるよう関係部署にもお伝えください。お願いします。要請があればこちらの情勢も可能な限り伝えます。直通の伝達手段がない中、多忙な行政を介すると、かえって伝わりにくかったり、誤解を生むこともあるようです。

【訂正】3ページ目の下から3番目の段落で2カ所、「東松山市」とありましたが正しくは「東松島市」でしたので訂正しました。

【編集部からのお願い 被災地の状況をお知らせください】
 日経メディカル オンライン(NMO)では、東北地方太平洋沖地震の被災地で奮闘している医療従事者の方々からの情報発信、および被災地で役立つ医療・保健情報の収集に努めています。これらを、被災地の医療現場に還元することで、及ばずながらも被災者を支援していきたいと考えています。

 被災地で尽力されている医療関係者で、現地の状況についてお伝えいただける方、また、被災地での医療対応に役立つ情報ソースをご存知の方は、ぜひ下記まで情報をお寄せください。その際には、もし可能であれば、勤務先の医療機関名や専門科目、掲載の可否(内容やご氏名など)についてもご記載いただけますと幸いです。

 大変な時ですので、ご無理のない範囲でご協力ください。どうぞよろしくお願いいたします。

◆情報はこちらにお寄せください(メール)
◇もしくは、こちらからお願いします(お問い合わせフォーム)

◆この記事への応援コメントは、右下の「コメントする」をクリックしてご入力ください