3月16日(水)11:49のメールから
 連日のように、沿岸部の最前線の医師仲間から、状況を伝えるメールが入ってきています。以下は石巻地区のある病院の医師からの報告です。先に補足しますと、この病院は通常の診療でも満杯の状況にある、地域の中核病院です。周囲の小さなクリニックや中小の診療所、病院は設備が崩壊し、診療を停止しました。

 亡くなられた方も多いのですが、医療を受けている多くの人々は、機能停止寸前であろうとも、通院したことが無くても、とにかく機能している病院へ、我先にと殺到します。薬が無くなると死に直結する人も多いからです。その患者さん達に加えて、被災者が待ったなしで次々に送られてきます。事前の相談があるとかないとか、悠長なことは言ってられる状況じゃありません。

 全国各地から補給物資は届いているのですが、限られた内容と量であり、それを、分断され各地に孤立している病院へ適正に配分する司令塔の機能が十分働いていないようです。今の状況ではすべてを把握して分析し、対応できる人間はなかなかいないと思いますが、国や自治体の関係者にやっていただくしかありません。

 物資があってもそれを運び入れるための交通手段、エネルギーがなく、食材も調理できません。さらに悪い状況としては、原発の事故の方にもかなりの人員や能力が費やされてしまっています。末端の被災地まで十分な援助が向けられるのか、いつになったら事態は好転するのか、まったく予測がつきません。

 東北地方の今日は追い打ちを掛けるように大雪が降っています。死の雪にならないことを願っています。

【編集部からのお願い 被災地の状況をお知らせください】
 日経メディカル オンライン(NMO)では、東北地方太平洋沖地震の被災地で奮闘している医療従事者の方々からの情報発信、および被災地で役立つ医療・保健情報の収集に努めています。これらを、被災地の医療現場に還元することで、及ばずながらも被災者を支援していきたいと考えています。

 被災地で尽力されている医療関係者で、現地の状況についてお伝えいただける方、また、被災地での医療対応に役立つ情報ソースをご存知の方は、ぜひ下記まで情報をお寄せください。その際には、もし可能であれば、勤務先の医療機関名や専門科目、掲載の可否(内容やご氏名など)についてもご記載いただけますと幸いです。

 大変な時ですので、ご無理のない範囲でご協力ください。どうぞよろしくお願いいたします。

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