医師の注意点
・特に避難所など人込みの中、かつ入浴の出来ない状態では、膠原病患者さんは易感染状態にあります。

・関節リウマチの患者さんが、1カ所だけの関節を痛がって高熱が出ているときには、化膿性関節炎も疑って下さい。リウマチよりこちらの方が命取りとなります。

・また、膠原病患者さんの咳を見たら、まずSpO2と血圧を測って下さい。熱や聴診以上の指標になります。

・特にMTX・生物学的製剤ではニューモシスチス肺炎の危険があります。分からない時にはバクタで加療も考慮ください。

・生物学的製剤は他にも結核感染(50%が肺外結核)の危険があります。

・資材の乏しい所では難しいかもしれませんが、SpO2、血圧のいずれかが低い咳の患者には上記を疑い検査・治療をお願いします。

・その他のリウマチ薬・免疫抑制剤も、やめてすぐに再燃するわけではないので、中止は可能です。

・生物学的製剤の効果も、数週間続くので同様です。

3.膠原病の再燃
 関節リウマチの関節症状だけであれば免疫抑制剤は中止が好ましいですが、臓器病変を伴う膠原病、特に間質性肺炎、腎炎、漿膜炎、血管炎に関しては再燃自体も危険な状態です。薬・検査が満足に届かない地域で、このような疾患をお持ちの患者さんに関しましては、搬送もご考慮下さい。

 ご不明な点などがございましたら、以下にご連絡をいただければ幸いです。

越智小枝 Sae Ochi
東京都立墨東病院 リウマチ膠原病科 電話:03-3633-6151
→4月1日より東京医科歯科大学膠原病・リウマチ内科 電話:03-3813-6111