新潟大学大学院呼吸循環外科の榛沢和彦氏

 余震が長引く中、避難している人、特に車中泊をしている人の間で肺塞栓症のリスクが高まっている。新潟大学大学院呼吸循環外科の榛沢和彦氏によると、4月19日11時までに、車中泊の28人が肺塞栓症を発症し、うち2人が死亡した。

 「これは緊急事態だ」と指摘する榛沢氏は、対策として「弾性ストッキングを車中泊全員に配布すべき。国が率先して取り組むべきだ」と話している。

 肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)については、厚生労働省もホームページの「平成28年熊本地震関連情報」に、「深部静脈血栓症/肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)の予防について」を掲載し注意を呼び掛けている。

 その中で、予防については(1)長時間同じ(特に、車内等での窮屈な)姿勢でいることは避ける、(2)歩くなど、足を動かす運動を行う、(3)適度な水分を取るを挙げている。

 また、「歩行時の息切れ、胸の痛み、一時的な意識消失、あるいは片側の足のむくみや痛みなどが出現した」など肺塞栓症が疑われる場合は、早急に医療機関を受診するよう求めている。


■参考情報
深部静脈血栓症/肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)の予防について(厚生労働省)