全国自治体病院協議会東日本大震災で被災した病院の状況について、調査結果をとりまとめた。最も被害が大きかったのは宮城県。診療機能が半分以上失われたのは4病院で、診療機能に相当程度の影響が出たのは3病院に上った。

 建物の倒壊や流出、避難指示などで診療機能が半分以上失われた病院は、岩手県では3病院(県立大槌病院、県立高田病院、県立山田病院)、宮城県では4病院(石巻市立病院、石巻市立雄勝病院、女川町立病院、公立志津川病院)、福島県では1病院(公立岩瀬病院)、茨城県では1病院(筑西市民病院)あった。

 現在、岩手県立大槌病院や石巻市立病院、公立志津川病院などは仮設施設で対応しているほか、女川町立病院や公立岩瀬病院などは被災しなかった建物の一部を利用して対応中。ただ、施設の大半が壊れた岩手県立高田病院や岩手県立山田病院、石巻市立雄勝病院などは現時点で仮設施設もなく、避難所で医療を提供したり、診療を完全に中止したりしている。

 これらの病院とは別に診療機能に相当程度の影響が出ている病院は、岩手県では2病院、宮城県では3病院、福島県では4病院あった。また、福島県立大野病院と南相馬市立小高病院は、福島第一原発の避難区域に指定されており、被災状況は分かっていない。

 なお、自治体病院に勤務していた医療関係者の被害状況は、岩手県で死者3人、行方不明者7人、宮城県で死者9人、行方不明者12人、福島県で死者1人となっている。

 同調査は、全国自治体病院協議会が5月上旬にFAXや都道府県へのヒアリングにより実施。5月19日に開かれた全国自治体病院開設者協議会の総会で公表された。