近年の高齢化社会に伴い、腰下肢痛を訴えてプライマリケア医を受診する患者は非常に多くなっている(表1)。伴信太郎氏(名古屋大総合診療部教授)の元にも腰下肢痛を訴える患者は多く来院するが、その主原因である腰部脊柱管狭窄症LSCS)は同じ主訴の他疾患との鑑別が難しく、初期診断がしにくいのが現状である。

 そのような中、日本脊椎脊髄病学会では腰部脊柱管狭窄症の初期診断をサポートするため、2006年4月に「腰部脊柱管狭窄症診断サポートツール」を発表し、普及に努めている(表2)。

 この診断サポートツールでは、7点以上は腰部脊柱管狭窄症の疑いがあるため専門医に紹介する、となっており、プライマリケア医で初期診断は付くものの、確定診断となると専門医との連携が欠かせない。ではどのような専門医に紹介をするのが最適なのだろうか。

 清水克時氏(岐阜大整形外科教授)は、いきなり大学病院に患者を紹介するのではなく、もうワンクッション置くことを提案する。つまり、確定診断の段階では開業の整形外科専門医に紹介し、その後、手術治療も視野に入ってきた場合に大学病院などの手術実施施設に紹介するといった方法である。このように病診連携だけではなく、開業医同士の診診連携も取り入れることにより、より効率的な治療を行うことができるというのである。(詳細PDFはこちら