食物繊維の摂取は2型糖尿病(DM)予防に効果があるとされるが、これまでの疫学研究を見ると結果は必ずしも一致していない。そこで、食物繊維の用量反応関係に関する前向きコホート研究のメタ解析を行ったところ、食物繊維の中でも穀物からなるシリアルの摂取が最も糖尿病のリスクを下げ、1日10gの摂取でリスクが30%減少することが示された。野菜、果物、豆類の食物繊維については、いずれも関連が見られなかった。12月2日から6日までメルボルンにて開催された世界糖尿病会議2013IDF-WDC2013)で、中国National Institute of Nutrition and Food Safety Chinese Center for Disease Control and PreventionのS.Rong氏らが発表した。

 PubMedとEBASEのデータベースを用い、食物繊維のカテゴリー別に摂取量とDMリスクの関連を調べた前向きコホート研究を検索した。781件の研究うち、基準を満たしたのは15研究(2型DM患者1万8013人、参加者48万7667人)。これらの研究を対象にメタ解析を実施し、食物繊維1日10g増量の2型糖尿病リスクへの影響を調べた。

 その結果、総食物繊維(I2=36.6%、P=0.083)については、14研究全体でRRは0.87(95%信頼区間[95%CI]:0.82-0.92)となり、有意にリスクは減少した。

 カテゴリー別に見ると、唯一シリアルは、12研究全体(I2=49.8%、P=0.025)でRRが0.70(95%CI 0.62-0.78)となり、2型DMのリスクは30%減少した。

 一方、野菜、果物、豆類の食物繊維については、リスクが増加している研究もあり、有意な関連は見られなかった。Rong氏は、シリアルファイバーは2型糖尿病リスクを有意に下げるが、果物や野菜、豆類の繊維は2型DMリスクとは関連しないのかもしれない、などと考察している。