米University of Texas Health Science CenterのR.A. DeFronzo氏

 2型糖尿病の新規患者に対し、最初から3剤併用療法(メトホルミン、ピオグリタゾン、エキセナチド)を行った場合、従来治療と比較して治療効果は勝り、低血糖発作は約13分の1に減少し、体重も有意に減少することなどが示された。12月2日からメルボルンで開催中の世界糖尿病会議2013IDF-WDC2013)で、米University of Texas Health Science CenterのR.A. DeFronzo氏らが発表した。

 対象は、2年以内に2型糖尿病と診断され、未治療の初期患者169人(平均年齢46歳、治療開始時のHbA1c値は8.6%)。オープンラベルで、3剤併用群(79人)と従来療法群(90人)に分けた。

 3剤併用群はHbA1c<6.5を目標とし、メトホルミン1000〜2000mg/日、ピオグリタゾン15〜30mg/日、エクセナチド5〜10μg bidを処方した。

 従来療法群(46人)は、メトホルミン1000mg/日でスタートし、1カ月間はFPG>100mg/dLの場合にメトホルミンを増量し(〜2000mg/日)、グリピジド5mg/日を追加した。2カ月目はFPG>100mg/dLまたはHbA1c>6.5%の場合に、グリピジドを10mg/日に増量。3カ月目は、FPG>110mg/dLまたはHbA1c>6.5%の場合にインスリン グラルギン(10U/日)を開始した(FPG>100mg/dLで毎週1-5U/日増量)。

 3カ月経過後は、3カ月に1回の頻度で診察し、血糖値<60mg/dL、または低血糖症状がある場合に治療薬の減量調整を行った。

 介入の結果、治療開始24カ月後に、3剤療法群のHbA1c値は5.9%に低下し、従来療法群(6.7%)に比較して有意な低下を示した(P<0.001)。

 試験脱落者は、3剤併用群17%、従来療法群42%で、3剤併用群の方が有意に少なかった(P<0.001)。

 治療前後の体重の変化については、従来療法群で4.1kg増加したのに対し、3剤併用群では1.2kg減少した(両群間の差は5.3kg、P<0.001)。

 また、低血糖発作は3剤併用群の15%、従来療法群の46%に発生し、3剤併用群における発生率(件/被験者・年)は従来療法群の13分の1(0.27 vs. 2.1)と有意に少なかった(P<0.0001)。

 DeFronzo氏は、「初期からの3剤併用療法は、従来療法よりもHbA1cを顕著に低下させ、しかも低血糖発作の発生が少なく、体重を減少させることが示された。血糖値を下げることが治療ではない。われわれ医師は、糖尿病という病気を、そして患者を治療しなければならない」と語った。