2型糖尿病患者を対象にGLP-1受容体作動薬リラグルチドとSU薬グリメピリドの効果を比較したLEAD-3試験の後付解析から、リラグルチドはグリメピリドに比べて1日を通じた食後過血糖の抑制効果に優れていることが示された。12月2日から6日までメルボルンで開催中の世界糖尿病会議2013IDF-WDC2013)で、米ヒューストンBaylor College of MedicineのAlan J Garber氏が報告した。

 LEAD-3試験は、2型糖尿病患者を対象に、リラグルチド1.2mg/日、同1.8mg/日、グリメピリド8mg/日のそれぞれの単独療法を比較した、追跡期間1年間の二重盲検無作為化比較試験。今回の後付解析では、ベースラインおよび28週後の8ポイント血糖自己測定値を基に、食後過血糖のコントロール状況について検討した。

 リラグルチド1.2mg群(251例)、同1.8mg群(246例)、グリメピリド群(248例)の患者背景は同様で、年齢は約53歳、HbA1c値は8.2%、空腹時血糖値は約170mg/dL、食後血糖値は約205mg/dLだった。

 28週後、HbA1c値はリラグルチド1.2mg群7.3%、同1.8mg群7.1%、グリメピリド群7.7%、空腹時血糖値はそれぞれ151.2mg/dL、145.8mg/dL、165.6mg/dL、食後血糖値はそれぞれ169.2mg/dL、162.0mg/dL、183.6mg/dLだった。

 28週時の評価で、3回の食後血糖値が全て180mg/dL未満となった患者の割合は、リラグルチド1.2mg群44%、同1.8mg群62%、グリメピリド群32%で、グリメピリド群に対するリラグルチド1.2mg群のオッズ比(OR)は1.67(95%信頼区間[95%CI]:1.05-2.66、P<0.05)、グリメピリド群に対するリラグルチド1.8mg群のORは3.42(95%CI:2.15-5.45、P<0.001)、リラグルチド1.2mg群に対する同1.8mg群のORは2.04(95%CI1.32-3.23、P=0.002)と、いずれも有意差を認めた。

 また、食後血糖値が180mg/dL未満となった患者の割合を食事ごとに評価すると、朝食後はリラグルチド1.2mg群64%、同1.8mg群69%、グリメピリド群44%、昼食後はそれぞれ73%、81%、62%、夕食後はそれぞれ63%、74%、47%となり、いずれも同じ食事機会のグリメピリド群に比べてリラグルチドの2群で有意に高く(P<0.05〜0.001)、夕食後についてはリラグルチド1.2mg群に対して同1.8mg群でも有意差を認めた(P<0.05)。

 さらに、自己血糖測定を実施した20時間(朝食前から午前3時)のうち血糖値が180mg/dL未満だった時間の割合は、リラグルチド1.2mg群77.7%、同1.8mg群85.4%、グリメピリド群65.5%で、グリメピリド群に比べてリラグルチドの2群、リラグルチド1.2mg群に比べて同1.8mg群のそれぞれ有意に高率だった(順にP<0.001、P<0.05)。

 また、毎食後の血糖上昇の平均値の抑制量は、リラグルチド1.2mg群では−9.36mg/dL、同1.8mg群では−8.64mg/dL、グリメピリド群では−1.26mg/dLで、リラグルチドの2群ではグリメピリド群に比べて有意に大きかった(P=0.005およびP=0.01)。

 Garber氏は、「リラグルチドはグリメピリドに比べて食後血糖値の抑制に優れており、その効果は1日3回の食事にわたって認められた。空腹時血糖値の低下作用も寄与し、リラグルチドによってより良好な食後過血糖のコントロールが可能になるだろう」とした。