インド糖尿病患者は約6500万人とされ、なかでも女性患者QOLを向上させる地域ベース低コストな介入方法を設計し、検討することは重要と考えられている。地域コミュニティーにおいて、ヨガや同じような立場の人によるサポート(ピアサポート)という形で介入したところ、ヨガはQOLのうち環境的領域を、またピアサポートは環境的領域と社会的領域を有意に改善することが示された。インドChellaram Diabetes InstituteのUnnikrishnan AG氏らが、12月2日にメルボルンで開幕した世界糖尿病会議2013IDF-WDC2013)で発表した。

 111例の女性2型糖尿病患者を登録し、ヨガによる介入を行うヨガ群(37例)、地域のピアサポートを行うピアサポート群(37例)、通常の治療のみを行う対照群(37例)の3群に割り付けた。

 ヨガ群には、講師による60分間のヨガレッスンを週2回行った。自宅でも実践し、継続的に記録することを勧めた。ピアサポート群には、サポートするピアメンターとの面談(45〜60分程度)を週1回実施し、その週のうちに、電話によるフォローアップも行った。また、疾患管理、精神的・社会的なサポートなども提供された。

 なお、年齢、糖尿病罹患期間、職業、収入、家族構成、QOLスコアは、3群間で有意差を認めなかった。

 QOLは、WHOのQOL評価尺度である「WHOQOL-BREF」の中の4領域(身体的領域、精神的領域、社会的領域、環境的領域)において、ベースラインと3カ月後の2回、評価を行った。

 介入の結果、ピアサポート群では、社会的領域、環境的領域のQOLスコアが有意に改善した(順にP=0.015、P=0.026)。ヨガ群では、環境的領域のQOLスコアが有意に改善を示した(P=0.05)。一方、対照群ではいずれの領域でも有意な改善を認めなかった。

 これらの結果からUnnikrishnan氏は、「ピアサポートは2領域で、ヨガは1領域で有意に効果的だった。対照群と比較すると、ピアサポート群とヨガ群は全体的に改善する傾向があったが、有意差は認めなかった」とまとめ、「QOLの有意な改善を達成するには、対象者数の増加や長期間の介入研究が必要かもしれない」と指摘した。