カナダのMcMaster大学のJ.L. Sievenpiper氏

 過剰摂取は肥満の大きな原因とされるが、中でもフルクトースが脂肪生成に関与しているのではないかと注目され、議論が高まっている。そこで、フルクトースの影響を調べた食事負荷試験のデータを集約し、システマチックレビューおよびメタ解析を行ったところ、フルクトース摂取による総エネルギー増加試験では、有意な体重増が認められることが分かった。12月4日から8日までドバイで開催された世界糖尿病会議(WDC2011)でカナダのMcMaster大学のJ.L. Sievenpiper氏らが発表した。

 フルクトースとそのほかの炭水化物の摂取を比較した7日以上の食事介入試験を基準とし、MEDLINE、 EMBASE、CINAHL、the Cochrane Libraryなどのデータベース検索を用いて31の同等カロリー試験(2群の摂取エネルギーは同等、n=635)、および10件の過剰カロリー試験(フルクトース摂取群は摂取エネルギーが増加、n=119)を抽出して評価を行った。

 その結果、同等カロリー試験においては他の炭水化物摂取群との比較で、フルクトース摂取群の体重増は認められなかった。しかし、過剰カロリー試験においては、フルクトース摂取群(摂取エネルギー;+18〜97%、104〜250g/日)は、他の炭水化物摂取群との比較で体重増(0.53kg、95%信頼区間:0.26-0.79)が認められた。

 Sievenpiper氏は、「過剰のエネルギーは体重増において重要な意味を持つ。残念ながら同等カロリー試験については体重増が認められなかったが、多くの試験が12週間未満と試験期間が短かったことが影響していると考えられる。さらにフルクトースの体重への影響を明確にするために、より大規模で長期間の介入試験を行う必要があるだろう」とまとめた。

(日経メディカル別冊編集)