50%のクロロゲン酸を含むグリーンコーヒー・エキス(GCA)に、血糖コントロールを改善する可能性があることが示された。これは、インドMallya HospitalのM.V.Nagendran氏らが行った研究で明らかにしたもので、12月4日からアラブ首長国連邦のドバイで開催中の世界糖尿病会議(WDC2011)で発表した。

 Nagendran氏らは、20〜40歳の健康な男女60人を対象に試験を行った。被験者のうち半数が男性、平均年齢は29.9歳、平均BMIは21.6だった。まず登録時に、被験者全員に通常の経口ブドウ糖負荷試験を行った。その後適切な期間をあけて、GCAの100mg、200mg、300mg、400mgを、それぞれ投与する試験を行った。それぞれのGCAを投与後に100gブドウ糖を摂取してもらい、2時間後までの血糖値の変化を調べた。なお使用したGCAは、50%のクロロゲン酸を含んでいた。

 試験の結果、GCA投与後に行ったブドウ糖負荷試験後の血糖値は、GCAを投与しない場合に比べ、例えばGCA100mg投与で2時間後血糖値は13.4%、GCA400mg投与で同31.5%、それぞれ減少した(P=0.001)。この血糖値減少効果は、GCAの投与量に応じて増大した。

 また、血糖値低減効果は、GCA投与後約75分後から始まり、90〜120分後に同効果のピークが認められた。なお、今回使用したGCAでは、胃腸への有害作用、心血管や交感神経に関する副作用は認められなかった。

 Nagendran氏らはまた、別の試験として、22〜42歳の16人を対象にし、GCA低用量(350mgを1日2回投与)、GCA高用量(350mgを1日3回投与)、プラセボのそれぞれ6週間投与する交差二重盲試験を行った。体重、BMI、生体インピーダンス法(BIA)による体脂肪率の変化を調べ、GCAの効果を比較検討した。

 その結果、GCA低用量、GCA高用量の投与期間で、体重とBMI、体脂肪率に有意な減少が認められた。全試験期間を通じた体重、BMI、体脂肪率の平均値の減少率は、それぞれ10.5%、10.3%、15.8%だった。

 演者らはこれらの結果から、GCAに血糖コントロールや体重コントロールを改善する効果が期待されるなどと考察した。

(日経メディカル別冊編集)