肥満ではない2型糖尿病患者におけるメタボリックシンドロームの罹患率を調べたところ、約7割がIDF(国際糖尿病連合)のガイドラインでメタボリックシンドロームと診断され、肥満患者と同様に冠動脈疾患のリスクが高いことが示された。インドGovernment Medical College(Nagpur)のV. Patil氏らの研究で明らかになったもので、成果は12月4日からドバイで開催中の世界糖尿病会議(WDC2011)で発表された。

 Patil氏らの研究は、Government Medical Collegeで2009年10月から2010年10月まで病院ベースで実施された横断的研究で、180人の肥満でない(BMI<25)2型糖尿病患者について検討した。

 その結果、180人中127人(71%)がIDFのガイドラインによってメタボリックシンドローム(MetS)と診断された。

 年齢が上がるにつれMetSの割合は増加し、MS患者は男性の方が多いという結果だった(男性52%、女性48%)。肥満でない2型糖尿病患者でMetSと診断された患者のうち33%は、糖尿病の家族歴があった。そのほか高中性脂肪(83%)や高血圧(75%)の割合も高く、冠動脈疾患の合併も43%に見られた。

 Patil氏は、「2型糖尿病患者におけるMetSの頻度は、正常体重の場合でも肥満患者と同程度に高いことが分かった。これらの肥満でないMetS患者を早期に見つけ出して管理することが冠動脈疾患の予防には重要と言えるだろう」とまとめた。

(日経メディカル別冊編集)