IDF理事長のJean Claude. Mbanya氏

 第21回世界糖尿病会議WDC2011)が12月4日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開幕した。5日からは学術セッションのプログラムもスタート。160以上の国・地域から1万5000人が参加する見込みで、8日までの5日間にわたって、糖尿病診療に関する最新知見あるいは糖尿病が人類に突きつけている課題と対策などについて様々な視点から議論が行われる。

 世界糖尿病会議は、IDF(国際糖尿病連合)主催で1952年から開催されている。前回は2年前の2009年にカナダのモントリオールで開催された。現地時間の5日午後には、IDF理事長のJean Claude. Mbanya氏が「Turning the tide of diabetes together」と題して講演。2011年には全世界で糖尿病患者の数が推定で3億6600万人に達し、1年で460万人が糖尿病が原因で死亡している現実を直視すべきと訴えた。同時に、例えば米国では糖尿病のために費やす医療費は年間推定で4650億ドルに上る点を挙げ、糖尿病はいまや全世界にとって21世紀最大の健康問題であると認識し、各国およびWHOや国連などの関係機関が緊密に連携し、対策を推し進めるべきと訴えた。

会場のドバイ・国際コンベンションセンター

 プログラムに目を向けると、今回の会議は「Clinical and Basic Science」「Education and Integrated Care」「Global Challenges in Health」「Health Systems and Epidemiology」「Life with Diabetes」の5分野を設定しており、その上で、ディベート、シンポジウム、ワークショップのほか、一般口演、ポスター発表などの各セッションにわかれて議論を展開する。

 最終日には、学会の目玉である「Late-breaking clinical trials」が組まれており、大規模臨床試験のADVANCEやACCORDなどの最新の成果が発表される。また、日常診療に直結する薬物治療の進歩をはじめ、運動療法や食事療法、さらには生活習慣改善のための介入方法に関する成果など、注目の演題が目白押しとなっている。

(日経メディカル別冊編集)