肝限局転移を有する当初は切除不能な大腸癌のファーストラインとしてFOLFOXIRIベバシズマブの併用は、mFOLFOX6とベバシズマブの併用よりも、切除率、奏効率、無増悪生存期間(PFS)を向上できる可能性が明らかとなった。両方法を比較した無作為化フェーズ2試験、OLIVIAの結果示されたもの。7月3日から6日までスペインバルセロナで開催された第15回World Congress on Gastrointestinal Cancer(WCGC2013)で、フランスAP-HP Hopital Paul BrousseのRene Adam氏によって発表された。

 OLIVIA試験は、肝限局転移を有する当初切除不能大腸癌患者を、mFOLFOX6とベバシズマブ(mFOLFOX6+BV)を併用する群(39人)と、FOLFOXIRIとベバシズマブ(FOLFOXIRI+BV)を併用する群(41人)とに無作為に割り付けて行われた。男性がmFOLFOX6+BV群が46%、FOLFOXIRI+BV群が71%、60歳以上が36%、63%、ECOG PS 1が23%と37%、肝転移数が5個以上の患者は49%ずつだった。

 試験の結果、主要評価項目であった全体の切除率(R0/R1/R2)は、FOLFOXIRI+BV群が61.0%(95%信頼区間:44.5-75.8)、mFOLFOX6+BV群が48.7%(同:32.4-65.2)、p=0.271で、FOLFOXIRI+BV群が高い傾向にあった。特にR0切除率はFOLFOXIRI+BV群が48.8%(95%信頼区間:32.9-64.9)、mFOLFOX6+BV群が23.1%(同:11.1-39.3)、p=0.017で有意にFOLFOXIRI+BV群が良かった。奏効率は、FOLFOXIRI+BV群が80.5%(95%信頼区間:65.1-91.2)、mFOLFOX+BV群が61.5%(同:44.6-76.6)、p=0.061でFOLFOXIRI+BV群で良い傾向があった。PFS中央値はFOLFOXIRI+BV群が18.8カ月(95%信頼区間:12.4-21.0)、mFOLFOX6+BV群が12.0カ月(同:9.5-14.1)、p=0.0009で有意にFOLFOXIRI+BV群が長かった。

 グレード3以上の副作用はFOLFOXIRI+BV群が95.0%、mFOLFOX6+BV群が83.8%に起きており、好中球減少症が47.5%と35.1%、発熱性好中球減少症が12.5%と8.1%、下痢が27.5%と13.5%などだった。