合成DNAベースの免疫調節剤でTLR-9アゴニストとして作用するMGN1703は、転移を有する大腸癌へのメンテナンス療法としての効果を調べたフェーズ2試験IMPACTのアップデート解析の結果、主要評価項目で有意差は示せなかったことが明らかとなった。7月3日から6日までスペインバルセロナで開催されている第15回World Congress on Gastrointestinal Cancer(WCGC2013)で、ドイツMartin Luther UniversityのHans-Joachim Schmoll氏によって発表された。

 IMPACT試験は、転移を有する大腸癌患者を対象に、ファーストライン化学療法としてのFOLFOX/XELOXまたはFOLFIRI±ベバシズマブ投与によって4.5カ月から6カ月の間に病勢コントロール(CR、PR、SD)が得られた患者を、MGN1703投与群(60mgを週2回投与)とプラセボ投与群に2対1に無作為に割り付けた国際多施設二重盲検試験。患者リクルートの問題から、2012年5月に予定した患者129人のところを59人(MGN1703投与群43人、プラセボ投与群13人)の段階で終了した。今回はIMPACT試験の最終結果が発表された。

 観察期間中央値17.3カ月で、主要評価項目であったメンテナンス中の無増悪生存(PFS)は中央値がMGN1703投与群2.8カ月、プラセボ群2.7カ月、ハザード比は0.56(95%信頼区間:0.29-1.08)、p=0.07でMGN1703投与群に良い傾向が認められた。副次評価項目であった導入療法開始からのPFSは、中央値がMGN1703投与群9.2カ月、プラセボ群8.6カ月、ハザード比0.49(同:0.26-0.94)、p=0.03でMGN1703投与群の方が有意に良かった。

 MGN1703 群では4人の患者で、メンテナンス療法で10から30カ月病状が進行しない状態が継続している。

 MGN1703投与群では死亡者が35%、プラセボ群では50%のため、生存に関するデータは未成熟だ。予備的な無作為化からの全生存期間(OS)の中央値はMGN1703投与群22.6カ月、プラセボ群15.1カ月で、ハザード比は0.63(95%信頼区間:0.3-1.5)、p=0.29だった。

 前もって予定されていた免疫細胞の解析では、NKTの活性化がMGN1703の効果と関連する可能性が示唆された。また生物学的活性の兆候として、MGN1703投与群では1人を除いてCD14陽性CD169陽性単球の有意な増加が見られたが、プラセボ群では見られなかった。