生存期間が診断から10カ月以上、肺転移あり、KRASエクソン2と3に変異のある転移を有する大腸癌患者で、脳転移が高率に発生する可能性が明らかとなった。複数の臨床試験の結果をレトロスペクティブに解析した結果、示されたもの。7月3日から6日までスペインバルセロナで開催されている第15回World Congress on Gastrointestinal Cancer(WCGC2013)で、イタリアSanta Maria Goretti HospitalのFedrica Zoratto氏によって発表された。

 研究グループは、生存期間が診断から10カ月以上、肺転移あり、KRASエクソン2と3に変異のある転移を有する大腸癌患者で、脳転移が高率に発生するかどうかを検証した。Flemingの単一ステージデザインで、検証に必要な症例数を計算したところ、転移を有する大腸癌患者104人中少なくとも7人が当てはまる必要があった。

 生存期間が診断から10カ月以上、肺転移あり、KRASエクソン2と3に変異のある患者105人を同定するために、ファーストライン化学療法とベバシズマブの投与を受けた623人の転移を有する大腸癌患者の臨床データが集められた。解析の結果、623人中26人(4.2%)で脳転移が発生しており、そのうち14人が条件を満たさない518人(2.7%)から、12人が条件を満たす105人(11.4%)からで、統計学的に有意な差があった(p=0.0004)。

 研究グループは、3条件を満たす患者は早期に脳のCTスキャンやMRIを行うことで、無症候性の段階で適切な治療を受けられる可能性があるとした。