神経内分泌腫瘍(NET)患者を対象として転移病変の診断精度を比較した前向き試験から、68Ga-DOTATOC PETは 111In-pentetreotide SPECTと比較して、多くの病変と増大した病変を検出したことが示された。7月3日から6日までスペイン・バルセロナで開催されている第15回世界消化器癌学会(WCGC2013) で、ベルギーUniversity Hospitals LeuvenのS. Van Binnebeek氏が発表した。

 ソマトスタチン受容体イメージングはNETの画像検査として感受性が非常に高く、鑑別に有用とされている。ソマトスタチン受容体と結合する放射性医薬品として、111In-pentetreotide と68Ga-peptides(DOTATOC、DOTATATE、DOTANOC)の2つが使用される。 ただし、この2つを比較した文献は少ない。

 そのためBinnebeek氏らは、標準的な環境下でこの2つのソマトスタチン受容体イメージングの検出力を比較することとし、68Ga-DOTATOC PETは111In-pentetreotide SPECTよりも病変の検出力が高いとする仮説をたてた。他の方法で広くレトロスペクティブに評価した後に、2つのうちいずれかの方法で認められた病変について、総数と増大を評価した。SPECTとPETの比較では、SPECTの視野(field of view:FOV)のみを考慮に入れてPET画像と比較することとした(PETFOVSPECT)。

 対象は、2009年から2012年に登録された転移を有するNET患者55人。内訳では胃腸膵(GEP)NETが39人で最も多かった。

 111In-pentetreotide SPECTの施行から、68Ga-DOTATOC PETが4日以内に行われた患者は47人(86%)、1-5カ月前に行われた患者は5人(9%)、5-22日後に行われた患者は3人(5%)だった。8割を超える患者で4日以内に2つのスキャンが行われていた 。

 検出された病変の総数は、PETFOVSPECTで1129(中央値15)、SPECTで664(中央値12)となり、PETFOVSPECTで有意に多かった(p=0.000031)。

 検出された増大した病変は、PETFOVSPECTでは44人で466(総数の41%、95%信頼区間:33-49)、SPECTでは1人で1(同0.15%)だった。SPECTでは患者の約80%において、増大した病変の20-100%が検出されなかった。

 また部位では肝と骨において、SPECTよりもPETFOVSPECTで病変が有意に多く検出された。