局所進行切除不能膵腺癌にFOLFIRINOXレジメンがファーストラインとして有効である可能性が明らかとなった。フランスで行われたAGEO多施設前向き試験の結果、示されたもの。7月3日から6日までスペインバルセロナで開催されている第15回World Congress on Gastrointestinal Cancer(WCGC2013)で、フランスHopital BeclereのLysiane Marthey氏によって発表された。

 FOLFIRINOXは、転移を有する膵腺癌のファーストラインとして投与すると生存期間を延長できることが既に報告されている。

 発表された臨床試験は、2010年2月から2012年2月までにフランスの11施設で行われたもの。局所進行膵腺癌を対象にFOLFIRINOXの効果を調べた。患者は各施設で、手術不能であることが確認され、胸腹部骨盤CTスキャンで転移のないことも調べられた。FOLFIRINOXレジメンは2週間おきに投与され、病状が進行するか、不耐用の毒性、放射線治療や手術が行われるまで続けられた。

 77人の患者が登録された。46人が男性で年齢中央値は61歳(37-79)、PS 0が31人、PS 1が45人、PS 2が1人だった。投与サイクル中央値は5(1-30)だった。

 6%の患者が副作用のために投薬を中止された。グレード3/4の副作用は好中球減少症(12%)、吐き気(9%)、下痢(6%)、倦怠感(6%)、貧血(1%)などだった。グレード2/3の感覚神経障害が25%の患者に発現した。

 RECIST基準による奏効率は28%で、疾患制御率は84%だった。75%の患者が次の治療を受け、放射線治療のみ39%、手術のみ5%、放射線治療と手術の両方を受けたのは31%だった。手術を受けた28人のうち25人(32%)でR0切除が可能だった。コホート全体で1年生存率は77%(95%信頼区間:65-86)、1年無増悪生存率は59%(同:46-70)だった。