切除不能の転移性大腸癌のファーストライン治療として、UFOX (UFT、オキサリプラチン)+セツキシマブとFOLFOX4+セツキシマブを比較した多施設共同無作為化フェーズ2試験(FUTURE)で、FOLFOX4+セツキシマブの方が臨床効果は優れていることが明らかになった。フランスInstitut de Cancerologie de l’Ouest-Centre Rene GauducheauのJean-Yves Douillard氏らが、6月27日から30日までバルセロナで開催された第14回世界消化器癌学会(WCGC2012)で発表した。

 試験では、切除不能の転移性大腸癌患者をFOLFOX4+セツキシマブ群とUFOX+セツキシマブ群に無作為に分けた。FOLFOX4+セツキシマブ群では、FOLFOX4として、オキサリプラチン85mg/m2を第1日と第15日に、ロイコボリン200mg/m2、5-FU 400mg/m2急速静注、続いて5-FU 600mg/m2を22時間静注、これを第1日、2日、15日、16日に行った。セツキシマブは第1日に400mg/m2、その後は週1回250mg/m2を投与した。

 UFOX+セツキシマブ群では、UFTとしてテガフール250mg/m2/日、ウラシル560mg/m2/日、さらにロイコボリン90mg/日を第1日から第21日に、オキサリプラチン85mg/m2を第1日と第15日に投与した。セツキシマブは第1日に400mg/m2、その後は週1回250mg/m2を投与した。

 主要評価項目はITT集団における無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目は奏効率、全生存期間(OS)、安全性とされた。この試験ではクロスオーバーは許可されなかった。

 2007年2月から2008年6月までに302人が登録した。FOLFOX4+セツキシマブ群が150人、UFOX+セツキシマブ群が152人で、2群間の患者背景はほぼ同じだった。KRAS野生型の患者はFOLFOX4+セツキシマブ群が56人、UFOX+セツキシマブ群が40人だった。

 この結果、ITT集団でのPFS中央値は、FOLFOX4+セツキシマブ群では8.2カ月、UFOX+セツキシマブ群で6.6カ月(ハザード比0.68、p=0.0048)。KRAS野生型の患者では、FOLFOX4+セツキシマブ群で9.2カ月、UFOX+セツキシマブ群で6.8カ月(ハザード比0.72、p=0.1853)であった。

 ITT集団でのOS中央値は、FOLFOX4+セツキシマブ群では18.4カ月、UFOX+セツキシマブ群で16.8カ月(ハザード比0.98、p=0.86)。KRAS野生型の患者では、FOLFOX4+セツキシマブ群は20.8カ月、UFOX+セツキシマブ群で20.1カ月(ハザード比0.98、p=0.95)と有意差がなかった。

 奏効率は、FOLFOX4+セツキシマブ群で51.3%、UFOX+セツキシマブ群で37.5%(ハザード比1.76、p=0.0160)。KRAS野生型の患者では、それぞれ62.5%、52.5%(ハザード比1.45、p=0.38)だった。

 主なグレード3以上の有害事象は、好中球減少がFOLFOX4+セツキシマブ群で29%、それに対しUFOX+セツキシマブ群では0%、下痢はそれぞれ9%、19%、発疹は9%、7%に見られた。KRAS野生型の患者でも安全性プロフィールはITT集団と同じだった。