進行膵癌において、投薬期間中のCA19-9の変動が全生存期間(OS)と関連することが、初めてフェーズ3試験で確認された。局所進行または転移を有する膵癌に対して行われた、アキシチニブ(5咾1日2回)+ゲムシタビン(1000/m2を4週サイクルで毎週3回)を投与する群とゲムシタビンのみを投与する群を比較したフェーズ3試験(NCT00471146)の解析結果。6月27日から30日にスペインバルセロナで開催されている世界消化器癌学会(WCGC2012)で、米Pfizer社のDana Nickens氏によって発表された。

 研究グループは、ベースライン時と8週おきにCA19-9を測定した432人について解析を行った。なお、併用群のOS中央値は8.5カ月、単剤群は8.3カ月で、両群には差はなかった。

 432人のベースライン時の患者背景は年齢中央値が61歳(35-89)、男性が59%、局所進行が25%だった。ベースラインのCA19-9の値が中央値未満の216人のOS中央値は10.3カ月、中央値以上の216人のOS中央値は6.9カ月で、ハザード比が1.16(95%信頼区間:1.025-1.314)、p=0.0068で統計学的に有意な差があった。

 次にCA19-9値の変動とOSの関係を調べたところ、変動なし患者のOS中央値が11.1カ月、増加患者が9.0カ月だったのに対し、減少患者は11.7カ月超となった。ハザード比が1.46(95%信頼区間:1.292-1.637)、p=0.0005で統計学的に有意な差があった。

 しかし、無増悪生存期間(PFS)との関係は、CA19-9の25%上昇がなかった患者(62人)の中央値が7.5カ月、あった患者(30人)の中央値が6.9カ月で、有意な差はなかった。