カペシタビンとオキサリプラチンを併用するXELOXレジメンは、散在する高分化の消化管の神経内分泌腫瘍(NET)に対するファーストラインとその後の治療ラインにおいて、疾患のコントロールに有用と考えられる結果が示された。ロシアBlokhin's Cancer Research CenterのAlla Markovich氏が、6月22日から25日までスペイン・バルセロナで開催された第13回世界消化器癌学会(WCGC2011)で、予備的な結果を発表した。

 Markovich氏らは、散在する消化管のNETの患者に対するXELOXの有効性を評価した。

 対象は、消化管のNET患者29人。このうち男性は11人(38%)、女性は18人(62%)で、平均年齢は56歳だった。内訳は、胃のNETが2人(7%)、膵NETが9人(31%)、腸管のNETが11人(37%)で、残りの7人は原発腫瘍が特定できなかった。

 Grade1の腫瘍は1人(3%)、Grade2は18人(62%)、Grade3は7人(24%)で、3人(11%)は細胞検査で腫瘍が明らかになった。19人(66%)に肝転移を認めた。

 カルチノイド症候群の臨床的な発現として、神経分泌顆粒中の酸性糖蛋白であるクロモグラニン(CgA)、セロトニン、5-ハイドロキシインドール酢酸(5-HIAA)の値が上昇したのは、高分化の腫瘍の20人(71%)だった。

 ソマトスタチンアナログによる治療を追加した患者は15人(52%)だった。化学療法のレジメンでは、オキサリプラチン120mg/m2をday1に、カぺシタビン2000mg/m2をday1〜14に投与した。追跡期間の平均は29カ月だった。

 施行した化学療法のコースの合計は137で、患者は2〜8コースの治療を受け、平均は4.7コースだった。ファーストライン治療を受けたのは21人(72%)だった。

 その結果、25人(86%)は安定状態となり、進行を認めたのは14人(14%)だった。

 CgAとセロトニン、またはその両方の低下により確認された生化学的な効果は13人(45%)にみられた。

 PFSの中央値は14カ月で、患者の60%では1年間進行の徴候を認めなかった。

 臨床的、かつ生化学的にカルチノイド症候群が発現している患者では、ソマトスタチンアナログまたはインターフェロンによる治療を追加しているが、生存期間の中央値にはまだ到達していない。