転移性大腸癌のセカンドライン、サードライン治療として、AktとNF-κBを阻害する経口剤perifosineカペシタビンに併用投与することが有効である可能性が明らかとなった。またperifosineとカペシタビンの併用は5FU難治性の患者にも有効である可能性が示された。perifosineとカペシタビンを併用する群(P-CAP群)とプラセボとカペシタビンを併用する群(CAP群)を比較したフェーズ2試験の結果判明したもの。

 成果は、6月30日から7月3日にスペインバルセロナで開催された第12回世界消化器癌学会で、ブラジルInstituto do Cancer do Estado de Sao PauloのPaulo Hoff氏によって発表された。

 フェーズ2試験で、P-CAP群(20人、5FU難治性患者は14人)には21日を1サイクルとして、毎日perifosine50mg、1日目から14日目までカペシタビン825mg/m2を1日2回投与した。CAP群(18人、5FU難治性患者は13人)には21日を1サイクルとして、毎日プラセボ、1日目から14日目までカペシタビン825mg/m2を1日2回投与した。対象患者は既に5FUによる治療、5FUを含む治療を受けていたがカペシタビンの投与は受けたことのない人とされた。

 奏効率については35人(P-CAP群20人、CAP群15人)が評価可能で、PCAP群は完全奏効(CR)が5%、部分奏効(PR)が15%で、12週を超える安定状態(SD)が55%だった。CAP群はCRが0%、PRが7%、12週を超えるSDが33%だった。5FU難治性患者に限ると、P-CAP群(14人)はPRが7%、12週を超えるSDが57%で、CAP群(11人)は12週を超えるSDが27%だった。

 増悪までの期間(TTP)中央値は、P-CAP群が28週(95%信頼区間 12-48)で、CAP群は11週(95%信頼区間 9-15.9)だった(p=0.0012)。5FU難治性患者に限るとTTP中央値はP-CAP群が18週(95%信頼区間 12-36)で、CAP群は10週(95%信頼区間 6.6-11)だった(p=0.0004)。全生存期間(OS)中央値は、P-CAP群が17.7カ月(95%信頼区間 8.5-24.6)で、CAP群は10.9カ月(95%信頼区間 5-16.9)だった(p=0.0161)。5FU難治性患者に限るとOS中央値はP-CAP群が15.1カ月(95%信頼区間 7.3-22.3)で、CAP群は6.6カ月(95%信頼区間 4.7-11.7)だった(p=0.0112)。

 グレード3/4の副作用はP-CAP群で手足症候群が6人(30%)、貧血が3人(15%)。腹痛が1人(5%)に見られ、CAP群で腹痛が2人(11%)、倦怠感が2人(11%)、腸閉塞症が2人(11%)に見られた。

 今回の結果を受けて、難治性の大腸癌を対象にperifosineとカペシタビンの併用投与の効果を検証するフェーズ3試験(X-PECT試験)が開始されているという。