転移性大腸癌のファーストラインとして、標準化学療法(FOLFOXまたはFOLFIRI)とベバシズマブの併用にヘッジホッグ経路阻害剤GDC-0449を追加することは、標準化学療法とベバシズマブにプラセボの場合に比べて副作用は同等であることが無作為化フェーズ2試験の結果、明らかとなった。さらに予備的な解析の結果、GDC-0449を追加しても主要評価項目である無増悪生存期間は延長できなかった。結果は、6月30日から7月3日にスペインバルセロナで開催されている第12回世界消化器癌学会で米Sarah Cannon Research InstituteのJ.C.Bendell氏によって発表された。

 フェーズ2試験は標準化学療法とベバシズマブにGDC-0449を1日あたり150mg、あるいはプラセボが追加投与された。199人の患者が登録され、195人のデータが安全性の評価可能だった。123人がFOLFOX、ベバシズマブを投与され(うちGDC-0449の追加投与を受けたのは61人)、72人がFOLFIRI、ベバシズマブを投与された(GDC-0449の投与を受けたのは36人)。

 5%以上発現したグレード3-4の副作用で、プラセボ追加群に比べてFOLFOX、ベバシズマブ、GDC-0449追加群で有意(p<0.05)に多かったのは嘔吐が4人(6.6%、プラセボ群は0%)、食欲不振が4人(6.6%、プラセボ群は0%)、脱水症が9人(14.8%、プラセボ群は3.2%)、血栓症が4人(6.6%、プラセボ群は0%)だった。プラセボ追加群に比べてFOLFIRI、ベバシズマブ、GDC-0449追加群で有意(p<0.05)に多かったのは体重減少が5人(13.9%、プラセボ群は0%)のみだった。Bendell氏はグレード3-5の副作用はプラセボ群とGDC-0449群で同等と評価した。

 なお、有効性については、無増悪生存期間(PFS)の延長ができなかったとしただけで、データは公表されなかった。