LH-RHアゴニストであるゴセレリンを投与し、卵巣機能を抑制した状態下のエストロゲン受容体陽性HER2陰性閉経前乳癌患者には、タモキシフェンよりもアナストロゾールの方が、術前投与24週間の抗腫瘍効果が有意に高いことが明らかとなった。国内の閉経前乳がん患者197人を対象に行われたフェーズ3試験 STAGE (Study of Tamoxifen or Arimidex given with Goserelin to compare Efficacy and Safety) の結果示されたもの。成果は12月9日から12日に米国サンアントニオで開催されているサンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS)で、相良病院の相良安昭氏によって発表された。

 STAGE試験は、エストロゲン受容体陽性HER2陰性で手術可能な閉経前乳癌患者を対象に行われた。ゾラデックス3.6mgを毎月1回投与し、アナストロゾールを毎日1mg投与する群(A+G群、98人)と、ゾラデックス3.6mgを毎月1回投与し、タモキシフェンを20mgを投与する群(T+G群、99人)に分けて行われた。185人が24週間の投薬を完遂し手術を受けた。

 試験の結果、抗腫瘍効果(完全奏効+部分奏効)は、触診による評価でA+G群が70.4%(完全奏効12.2%)、T+G群が50.5%(完全奏効7.1%)、超音波による評価でA+G群が58.2%(完全奏効1.0%)、T+G群が42.4%(完全奏効0%)、MRI/CTによる評価でA+G群が64.3%(完全奏効2.0%)、T+G群が37.4%(完全奏効0%)で、いずれの方法でも有意にA+G群の方が優れていた。組織学的な奏効率はA+G群が41.8%、T+G群が27.3%だった。乳房温存手術ができたのは、A+G群で85.7%、T+G群で67.7%だった。

 副作用のプロファイルは、アナストロゾール、ゴセレリンの投与でよく見られるものだった。多く見られた副作用はほてり(A+G群が52.0%、T+G群が52.0%)、関節痛(A+G群が35.7%、T+G群が19.4%)だった。