米国National Comprehensive Cancer Network(NCCN)のガイドラインは、米国だけでなく日本でも参照されることが多い。しかし、現在のNCCNガイドラインは米国のデータベースを基にしたもので、アジア人にそのまま適応できない面もある。そこで、アジア共通のガイドラインを作成する作業が進められており、腎細胞癌に関しては、今年秋ごろには完成する見込みだ。4月16日〜19日に岡山市で開催された第97回日本泌尿器科学会総会の特別シンポジウム「アジア国際共同研究の現状と展望」の中で、筑波大学腎泌尿器科学・男性機能科学の赤座英之氏が報告した。

 「NCCNは、中国に拠点を置き、アジアで共通のガイドラインができるかどうかを検討している。癌の取り組みについては、日本は世界に遅れている」という。3月末に北京で開催された第2回NCCN Asia Scientific Congressでは、NCCNガイドラインをアジアに導入する際の問題点とその解決について議論された。