ヨウ素(I-125)密封小線源療法シード療法)を行った限局性前立腺癌患者の生存率は98%を超え、3年間のPSA非再発率も97%と良好であることが、施行した1000人の治療成績を分析して確認された。東京医療センター泌尿器科の小杉道男氏らが、4月16日〜19日に岡山市で開催された第97回日本泌尿器科学会総会で発表した。

 対象は、2003年9月から2008年3月までにI-125密封小線源療法を行った限局性前立腺癌1000人。ただし、中間リスク群(PSA値>10ng/mL、グリーソンスコア 3+4かつ生検陽性率>33%、もしくはグリーソンスコア4+3以上)には外照射も併用した。また、前立腺体積が40mL以上の場合は、術前にLH-RHアゴニストと抗アンドロゲン薬で体積を縮小させた。

 全生存率は98.6%、疾患特異的生存率は99.8%だった。3年PSA非再発率は96.9%、小線源単独の低リスク群(506人)と外照射併用の中間リスク群以上(494人)で、再発率に有意な違いは認められなかった(p=0.056)。

 小線源療法による尿閉が5.1%に見られ、発症時期は中央値で2日(1〜502日)、カテーテル留置期間の中央値は15日(1〜876日)だった。多変量解析の結果、受診時の前立腺体積と国際前立腺症状スコア(IPSS)、治療時に挿入した針の本数が、術後の尿閉に関与していることが示された。

 小杉氏は、「I-125密封小線源療法は非侵襲的で、治療成績が良い。術者による技術差が少ないのも特徴。米国では手術に匹敵する治療成績が報告されている」と話した。