大腸癌患者に対する経口テガフール・ウラシル配合剤UFT)とロイコボリンLV)の併用補助化学療法の治療完遂率は高いことが、前向き研究の結果明らかとなった。また、遺伝子解析の結果、一部の多型と副作用に関連が見られることが分かった。将来的には遺伝子を解析しての投与につながる可能性がある。成果は4月2日から4日に福岡市で開催されている日本外科学会昭和大学消化器・一般外科の角田明良氏によって発表された。

 研究グループは、根治度Aの手術が行われたステージ2、3の大腸癌患者に対して2005年6月から2009年2月までにUFT/LV療法が行われた99人を対象に研究を行った。35日間を1コースとして、UFTを1日当たり300mg/m2、LVを1日当たり75mgを28日間連続経口投与して7日間休薬した。このコースを5コース実施した。

 その結果、継続できたのは99中81人で、継続率は82%に上った。UFT単独治療に変更したのは9人で、治療を中止したのは9人だった。中止理由は胃腸系の症状などだった。非血液毒性で目立ったのは、グレード3の食欲不振6人、グレード3の下痢6人だった。血液毒性は、グレード3の貧血、高ビリルビン血症が1人ずつ、ALT上昇が3人に認められた。

 5-FUに関連した遺伝子の多型と有害事象の発現具合を比較したところ、OPRT遺伝子のG638Cという多型が有害事象、特に重症下痢と関連していた。またUGT1A1遺伝子のG211A、T-3279Gという多型が高ビリルビン血症と関連していた。