有効な新規薬剤が次々と開発される現在、日本発のエビデンスが望まれるが、残念ながら国内第III相試験の数は少ない。

 こうした状況の中、日本で非小細胞肺癌(NSCLC)に対するS-1の役割を検討したCATS試験(Cisplatin And TS-1 TRIAL:TCOG0701)の結果が今年の米国臨床腫瘍学会(ASCO2012)で発表された。CATS試験は、胃癌の標準治療として広く用いられているS-1 +シスプラチン(CDDP)併用療法をNSCLCで評価した初の第III相試験である。カルボプラチン(CBDCA)との併用においては、既にLETS試験(Lung Cancer Evaluation of TS-1 Study)で、その有用性が証明されており、CATS試験の公表によりS-1とプラチナ製剤を併用した2つの第III 相試験が揃ったこととなる。

 大阪市で開催された第10回日本臨床腫瘍学会学術集会のランチョンセミナー「肺癌治療におけるTS-1の役割―2つの国内第III相試験 LETS Study & CATS TRIALから―」(座長:日本医科大学大学院医学研究科呼吸器内科分野教授・弦間昭彦氏、共催:大鵬薬品工業)では、埼玉県立がんセンター呼吸器内科部長の酒井洋氏がCATS試験とLETS試験の結果を踏まえ、NSCLC 治療における今後のS-1の位置づけを解説した。

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