75歳以上の非小細胞肺癌(NSCLC)患者において、ペメトレキセドカルボプラチン併用での推奨用量はそれぞれ500mg/m2、AUC5であり、奏効率は良好であることが、ペメトレキセドとカルボプラチン併用およびペメトレキセド維持療法を検討するフェーズ1/2試験で明らかになった。近畿中央胸部疾患センター腫瘍内科の田宮朗裕氏らが、7月26日から28日に大阪市で開催された第10回日本臨床腫瘍学会学術集会で発表した。

 対象は前治療歴がない、75歳以上の臨床病期3B/4期もしくは術後再発の非扁平上皮NSCLC患者。カルボプラチンとペメトレキセドを第1日に、21日毎に投与し、これを4サイクル行った。カルボプラチンはAUC4(コホート0)、AUC5(コホート1)、AUC6(コホート2)を、ペメトレキセドは500mg/m2を投与した。

 治療後、効果判定し、病勢安定(SD)以上だった患者には、ペメトレキセド500mg/m2を増悪もしくは重篤な毒性の発生まで継続投与した。
 
 今回はフェーズ1試験の部分の結果が報告された。

 各コホートに3人が登録され、用量制限毒性(DLT)は投与1サイクル目で検討された。この結果、コホート2でDLTが1人(グレード4の血小板減少)で認められたため、4人を追加したところ、7人中3人(グレード4の血小板減少が2人、グレード3の発熱性好中球減少が1人)が認められた。コホート2を最大耐容量とし、コホート1でさらに4人に投与した結果、DLTはなかった。このため推奨用量はカルボプラチンAUC5となった。

 主なグレード3以上の有害事象は、17人のうち、好中球減少(8人)、血小板減少(6人)、貧血(5人)、白血球減少(1人)、発熱性好中球減少(1人)、疲労(2人)だった。

 抗腫瘍効果は、17人のうち、PRが7人、SDが6人、PDが4人で、奏効率は41.2%、病勢制御率は76.5%だった。コホート1の7人では奏効率は42.9%、病勢制御率は85.7%となった。無増悪生存期間の中央値は142日(95%信頼区間:75-209)だった。全生存期間は、中央値に達していない。維持療法に移行した患者は17人中10人(58.8%)、コホート1の7人では5人(76.5%)であった。

 現在、フェーズ2試験を多施設共同で行っており、フェーズ3試験も計画されているという。