カルボプラチンの投与スケジュールを変更することで、非小細胞肺癌に対するゲムシタビンカルボプラチン併用療法の効果を落とすことなく、副作用も軽減できることが示された。3月18日から19日まで東京都で開催された日本臨床腫瘍学会で、日本医科大学付属病院呼吸器内科の野呂林太郎氏が発表した。

 プラチナ製剤であるカルボプラチンとゲムシタビンによる併用療法は、広く行われている。だがその一方で、グレード3/4の血小板減少が起こり問題となることもあった。そこで、野呂氏らは2種類の投与スケジュールを比較した無作為化フェーズ2試験を行い、その有効性や副作用を調べた。

 フェーズ2試験で対象となったのは、2005年2月から2007年4月までに登録された切除不能の3B/4期の非小細胞肺癌患者55人。

 21日を1コースとしてカルボプラチン(AUS=5)をA群(25人)には1日目、B群(29人)には8日目に投与した。ゲムシタビンは両群ともに1000mg/m2を1日目と8日目に投与した。投薬は3コース以上、最大で6コースまで繰り返した。

 主要評価項目は奏効率で、全生存期間や有害事象の発生頻度、投薬の強度について比較した。

 奏効率に関しては、A群が28%だったのに対しB群は21%。生存期間の中央値はA群が348日に対しB群が456日と、他の併用療法と比較しても有効性に関して差はみられなかった。

 グレード3以上の有害事象の発生頻度は、検査値からA群は92%に対しB群が79%。自覚症状によるものではA群が16%で、B群は0%だった。

 特に、A群で72%と頻度が高かったグレード3以上の血小板減少に関しては、B群では24%と両群間で差がみられ、投与スケジュールを変えることで副作用を軽減することが示された。