転移性結腸直腸癌患者において、スニチニブmFOLFOX6の併用による一次治療は、安全に施行できることがフェーズ1試験で分かった。静岡県立静岡がんセンター消化器内科の山崎健太郎氏らが、3月18日から19日まで東京都で開催された日本臨床腫瘍学会で発表した。

 未治療の局所進行もしくは転移性結腸直腸癌の患者を対象に、6人にはスニチニブ37.5mg/日を4週投与して2週休薬し(4/2群)、別の6人にはスニチニブ50mg/日を2週投与し2週休薬した(2/2群)。mFOLFOX6は2週間置きに、オキサリプラチン85mg/m2、l-ロイコボリン200mg/m2、5-FU急速静注400mg/m2、5-FU 2400mg/m2を投与した。主要評価項目は安全性と忍容性、副次評価項目は血中の薬物動態(PK)と予備的な抗腫瘍効果とした。

 投与サイクル数中央値は4/2群が4.5回、2/2群が7回で、スニチニブの相対用量強度は57.3%と86.7%だった。病勢進行による治療中止が4/2群で3人、2/2群で3人だった。

 主なグレード3/4の有害事象は、好中球減少が両群とも6人(各100%)だった。血小板減少は4/2群が5人(83%)で2/2群が4人(67%)、白血球減少は両群とも4人(67%)、貧血は2/2群が2人(33%)と、それぞれ血液毒性の頻度は高かったが管理可能な範囲だった。また非血液毒性では、食欲不振が両群とも2人(33%)、手足症候群は4/2群で2人、高血圧も4/2群で2人だった。

 抗腫瘍効果は、両群とも、部分奏効が4人、病勢安定が1人で、奏効率は66.7%、病勢制御率は83.3%で、両レジメンとも抗腫瘍効果が認められた。

 またスニチニブ50mg+mFOLFOX6とスニチニブ50mg単独を比較したPKデータからは、薬剤間での相互作用は見られなかった。

 これらの結果から演者らは、スニチニブとmFOLFOX6併用は施行可能なレジメンであるとした。なお、この試験の目的は2つの群を比較するのではなく、2/2群は海外とのPKデータとの比較のため、4/2群は国際的なフェーズ2試験への登録のためだったという。国際的なフェーズ2試験は、転移性結腸直腸癌の一次治療として、スニチニブ(4週投与2週休薬)+mFOLFOX6と、ベバシズマブ+mFOLFOX6を比較する無作為化試験。