カペシタビンでは副作用として手足症候群が認められ、ときに治療の継続が困難になることがある。手足症候群に対し、投与開始から看護師が介入し、個別の指導によりセルフケアを実施することが手足症候群の緩和に重要であることが分かった。立川綜合病院外来化学療法室の高橋郁代氏らが、3月20日から21日に名古屋市で開催された第7回日本臨床腫瘍学会・学術集会で発表した。

 対象は、2008年6月から2009年3月までに大腸癌術後でカペシタビンを内服した患者5人(うち女性は2人、年齢は56歳から73歳)において、医師の診察前後に看護師による面接を行い、日常生活や症状を尋ね、セルフケアを指導した。手足症候群はCTCAEを用いて、グレード評価した。

 5人のうち2人は内服初回から看護師が介入し、他の3人は3、5、6クール目から介入した。その結果、介入後ハンドクリームの塗布回数が増え、患者も効果を実感していたが、症状が改善するとケアを怠りがちとなり、そのたびに指導をしたという。

 「点滴治療の場合は患者さんに看護師が副作用について指導する機会があるが、内服薬であるカペシタビンでは、十分に説明する機会が少ない」と高橋氏。実際のケアではヒルドイドクリームを使っているが、ない場合は手持ちのクリームで保湿するよう勧めているという。