日本人で化学療法歴のない進行非小細胞肺癌ペメトレキセドカルボプラチンの併用投与が安全で有効である可能性が示された。両剤を併用投与するフェーズ1試験の中間報告で明らかとなったもの。成果は3月20日から21日に名古屋市で開催された第7回日本臨床腫瘍学会・学術集会で大阪市立総合医療センター臨床腫瘍科の武田晃司氏によって発表された。ペメトレキセドは非小細胞肺癌を対象に申請されており、承認後はカルボプラチンと併用投与されることが予想される。そのため、併用の安全性、効果を確かめることは、臨床現場で利用される場合に有益な情報になる。

 フェーズ1試験は病理診断で非小細胞肺癌であることが確認され、臨床病期が3B期または4期、あるいは術後再発した化学療法未治療の患者を対象に行われた。投薬は3週間を1サイクルとし、ペメトレキセドとカルボプラチンを1日目に投与した。最大第6サイクルまで併用投与が行われ、そのあとはメインテナンス療法としてペメトレキセドが投与され続けた。

 フェーズ1試験はペメトレキセドの投与量は500mg/m2に固定され、カルボプラチンの推奨用量を決めるステージ1とその推奨用量を用いて患者数を増やして行うステージ2から構成されている。今回発表されたのはステージ1の結果だ。ステージ1はコホート1としてカルボプラチンの投与量をAUC5で行った。その結果、当初3人に投与したところ1人で用量制限毒性(DLT)が出現したため、さらに3人を追加したが、DLTは出現しなかった。

 そこで、それぞれの薬剤で本来使われる量であるペメトレキセド500mg/m2、カルボプラチンAUC6を投与するコホート2に6人が登録され試験が行われた。コホート2ではDLTは認められなかった。治療薬との因果関係が否定できない重篤な有害事象が発現したがこれらはすべて回復した。

 また、抗腫瘍効果はコホート1で6人中4人に部分奏効(PR)が認められた。6人中4人は6サイクルを完遂し、3人がペメトレキセドの維持療法に移行した。

 現在、ステージ1から移行した患者を含めて20人の患者でステージ2が行われており、患者登録は既に終了、数カ月で結果が出る見通しだ。