70歳以上の再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対する救援療法として、R-GDP療法(リツキシマブ、ゲムシタビン、デキサメタゾン、シスプラチン)あるいはR-GD療法は忍容性があり、効果も認められることが、単施設のレトロスペクティブな検討で確認された。10月11日から13日まで札幌市で開催された第75回日本血液学会学術集会で、大阪赤十字病院血液内科の辰巳剛一氏らが発表した。

 同施設では、高齢者の2回目再発以降の治療に、中心静脈確保や24時間持続点滴が不要で、外来でも実施できるゲムシタビンあるいはイリノテカンを用いた治療を行っている。

 今回は、70歳以上のDLBCL患者15人(うち男性10人)を対象に解析が行われた。患者の年齢中央値は75歳(70-91歳)。前治療は1-2レジメンの患者は4人、3レジメン以上が11人であり、R-GDP療法は中央値で4レジメン目に行われた。初発時からR-GD(P)療法の開始までの中央値は447日、初発時からの観察期間中央値は767日だった。

 R-GDP療法は、リツキシマブ375mg/m 2を1日目に、ゲムシタビン1000mg/m 2を1日目と8日目に、デキサメタゾン40mg/bodyを1-4日目に、シスプラチン75mg/m 2を1日目に投与した。

 なお全身状態や腎障害のため、15人中6人にはシスプラチンを除くR-GD療法が行われた。

 この結果、R-GD(P)療法による効果は、CRが2人、PRが4人で、奏効率は40%となった。またR-GD(P)療法後の1年生存率は20%で、R-GDP療法とR-GD療法で生存率に違いはなかった(p=0.401)。

 有害事象は、最大グレードが3/4の好中球減少症が12人、発熱性好中球減少症が6人、血小板減少症が13人で、外来での治療は3人で行われた。グレード3/4の非血液毒性は、グレード3の肝酵素上昇の1人のみだった。

 今回の結果から、「R-GD(P)療法は、高齢者において忍容性が高く、再発・難治性DLBCLの救援療法として有用である」とした。

 また「再発・難治例には、より早期にR-GD(P)療法を導入することで、ADLを損なわずに治療成績を向上できる可能性もある」と述べた。実際、91歳の患者ではR-THPCOP療法後の2レジメン目にR-GD療法が行われ、最良効果はCRで、6サイクルの治療が可能となっていた。