再発・難治性びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)患者に対し、ベンダムスチン120mg/m2とリツキシマブの併用療法(BR療法)は有効性と安全性において有望と考えられる結果が、日韓共同のフェーズ2試験から示された。10月19日から21日まで京都市で開催された第74回日本血液学会学術集会で、国立がん研究センター中央病院血液腫瘍科・造血幹細胞移植科の飛内賢正氏が発表した。

 DLBCLを含む再発・難治性アグレッシブB細胞性リンパ腫を対象とした先行のフェーズ1試験では、BR療法の良好な忍容性と有効性が示された(M. Ogura, et al. Cancer Sci 2011;102:1687-1692)。

 飛内氏らは単群のフェーズ2試験を実施し、再発・難治性DLBCL患者を対象として、BR療法の有効性と安全性を評価した。

 対象は、CD20陽性DLBCL(形質転換例は除外)で、1-3レジメンの全身療法を施行後に増悪(PD)を認めた患者とし、年齢は75歳まで、PSは0または1であることとした。BR療法は1サイクルを21日とし、リツキシマブ375mg/m2を1日目に、ベンダムスチン120mg/m2を2日目と3日目に投与し、6サイクルまで施行した。主要評価項目は奏効率だった。

 63人が登録され、このうち59人がBR療法を受けた。59人(年齢中央値67歳、男性25人)のうち、65歳以上の患者が63%を占めた。64%が1レジメンの前治療を受け、97%がリツキシマブを含むレジメンで前治療を受けていた。65歳未満の患者は37%で、ASCT施行後の再発で移植非適応となった患者は13%だった。国際予後指標(IPI)でHigh-intermediate 及び High群の患者は30%だった。

 同試験で実際に行われたプロトコール治療のサイクル数中央値は4で、6サイクルの治療を完遂したのは27%だった。中止理由では、次のサイクルの開始基準に不適合が27%、PDが25%だった。

 有効性について、完全寛解(CR)は22人、部分寛解(PR)は15人で得られ、奏効率(ORR)は63%(95%信頼区間:49-75)、CR率は37%だった。年齢による有効性の差はみられず、65歳未満の患者で64%、65歳以上の患者で62%だった。前治療が1レジメンの患者で有効性は高く得られる傾向がみられ、奏効率は74%で、2-3レジメンの患者では43%だった。ASCT施行後に再発した患者8人における奏効率は63%だった。

 無増悪生存期間(PFS)の中央値は6.7カ月(95%信頼区間:3.6-13.7)となった。

 安全性について、血液毒性では、グレード3および4の好中球減少がそれぞれ31%と46%に発現した。グレード3および4のリンパ球減少はそれぞれ7%と71%に発現し、特にCD4陽性リンパ球減少が多く、それぞれ22%と44%だった。グレード3および4の血小板減少はそれぞれ15%と7%に発現した。非血液毒性では、グレード3または4の感染症は7例で、うちCMV感染が3例(5%)、帯状疱疹が1例(2%)に認められた。いずれも消化器毒性に対する予防的なデキサメタゾンの使用との関連が考えられたが臨床的に管理可能だった。

 飛内氏は「BR療法は再発・難治性DLBCLの患者に推奨しうる治療選択肢であり、特にASCTの対象とならない高齢者、ASCT施行後の再発例に推奨できると考えられる。DLBCLの治療におけるBR療法の役割を明らかにするために、さらに検証が必要」と話した。