再発・難治性B細胞性慢性リンパ性白血病(B-CLL)に対し、抗CD20ヒトモノクローナル抗体製剤Ofatumumab 2000mgは忍容性があり、奏効率は70%であることが、日韓共同のフェーズ1/2試験で明らかになった。10月19日から京都市で開催されている第74回日本血液学会学術集会で、名古屋第二赤十字病院血液・腫瘍内科の小椋美知則氏らが発表した。

 Ofatumumabは、CD20 分子エピトープを特異的に認識する新規の完全ヒト型モノクローナル抗体。リツキシマブよりも高い補体依存性細胞障害活性(CDC)や抗体依存性細胞障害活性(ADCC)を持つといわれている。米国と欧州ではCLLを対象に承認されており、日本では今年4月にCLLを対象に承認申請が行われた。

 この試験は、先行して行われた日本人対象のフェーズ1試験(Ofatumumab 500mg、1000mg)をもとに、試験のフェーズ1部分として、欧米の承認用量である2000mgでの忍容性が検討された。フェーズ2部分では、フェーズ1とフェーズ2の患者を対象に、Ofatumumab 2000mgでの有効性が評価された。主要評価項目は奏効率とした。

 Ofatumumabは初回投与として300mgを投与し、その後は2000mgを週1回、8回投与した。それ以降は4週おきに4回投与した。

 対象は治療歴のあるB-CLL患者10人(日本9人、韓国1人)で、男性が7人、年齢中央値は67歳。診断からの期間中央値は5.2年。前治療数は1-3回で、フルダラビンが8人、シクロホスファミドが5人、プレドニゾロンが2人、クロラムブシルが1人、ビンクリスチンが1人で、リツキシマブによる前治療歴のある患者はいなかった。

 フェーズ1部分で用量制限毒性は認められなかった。10人のうち7人が治療を完遂した。グレード3/4の有害事象は、リンパ球減少が4人、好中球減少が3人、白血球減少が2人で、高血糖が3人、肺炎が1人、腸炎が1人、低血圧が1人だった。Infusion Reactionは初回投与時に多かったが、それ以降は減少した。

 有効性は、部分寛解(PR)が7人(70%)、病勢安定(SD)が3人(30%)だった。奏効までの期間中央値は8.1週(8.0-24.1週)で、奏効期間中央値と無増悪生存期間中央値は到達していない。

 薬物動態の検討では、クリアランスは患者間で差が見られたが、全体的に海外データとほぼ一致した結果だった。