オーロラBキナーゼ阻害剤であるAZD1152が日本人の進行急性骨髄性白血病(AML)患者で認容性があり、一部の患者で効果が認められたことが明らかとなった。国内フェーズ1試験の結果示されたもの。成果は9月24日から26日に横浜市で開催された第72回日本血液学会学術集会で国立病院機構名古屋医療センターの横澤敏也氏によって発表された。

 AZD1152は、現在、高齢者で強力な化学療法が適さないAML患者を対象に日米欧の国際共同フェーズ2試験が実施されている。

 フェーズ1試験は21日間を1サイクルとして、最初の7日間にAZD1152を持続投与した。投与用量50mg(5人)、400mg(3人)、800mg(5人)、1200mg(3人)の計16人を対象に行われた。患者の年齢中央値は67歳で、De novo型AMLが8人、Secondary型AMLが8人だった。未治療AML患者が3人、再発AML患者が8人、難治性AML患者が5人だった。

 1サイクル目でAZD1152の投与用量の80%を超える量を投与された患者は14人(88%)だった。2サイクル以上の投与を受けた患者は7人(44%)で、そのうち1人は5サイクルの投与を受けた。50mg群の1人で副作用(低カリウム血症)のため投与の中断が行われたが、減量となった患者はいなかった。

 発現したグレード3以上の副作用はほとんどのものが血液学的毒性で、40%を超える患者に認められたものは好中球減少症(56.3%)、発熱性好中球減少症(50.0%)、白血球減少症(43.8%)、血小板減少症(43.8%)だった。1200mgまでの増量で用量制限毒性は認められず、欧米で安全性が確認された量と同じ1200mgが推奨用量となった。

 さまざまな背景を持ち投与量が少ない患者もいたフェーズ1試験だが、3人(19%)の患者で臨床効果が確認された。血液の数値は正常に戻っていないが骨髄では完全寛解であるCRiを達成した患者が400mg投与群と1200mg投与群でそれぞれ1人、部分寛解(PR)に到達した患者が400mg投与群で1人いた。